Love Birthday‥
「久美子ね、今朝泣きながら私に言ったんだよ。
愛実と吉田君は付き合ってるんじゃないかって。
愛実に聞いてみてほしいって。
あの明るい久美子が泣くなんてね……
本当に吉田君のことが好きなんだね」
知らなかった。
久美子が志則に好意を持ってるかもしれないとは思ってたけど、
泣いてしまうほど好きになっていたなんて……。
私は友達の好きな人と、体の関係をもってしまってるんだ……。
こんなこと理子に言えない。
久美子にだって言えないよ……。
私の胸は、
嵐のようにズキズキドキドキしていた。
「一緒に応援しようね!」
理子の言葉に、声を出せないまま頷いた。
冷たい風が、責めるように何度も卑怯な私の頬を叩いた。