意地悪な男と恋をはじめます。
もう後には引けない。

そんな気がした。

私は、いけないと思いつつも、相手に見つからないよう、少しだけ覗いてみることにした。そう、好奇心には勝てなかった。

先輩と、もう一人は男の人。おまけに良く知る人物だ。
一緒にいたのは、矢野 洸だ。

｢だから私は、矢野くんと間宮さんの事が知りたいの!｣

｢先輩、多分俺は桜楽さんに嫌われています。恋愛感情は、ないです。それに仕事では良きライバルですから。｣

確かに嫌ってるけど、そこまでではない。そう今にも言い出しそうになる。

(先輩、どうしてそんなこと聞くの･･･)

｢あ、そうだ。玉置先輩、色々俺に聞いても俺は答えないですよ。特にプライベートはね。それに、桜楽さんの事が知りたいと言われても、言いません。俺が桜楽さんのことを覚えているだけだと、二年前にわかりましたから。｣

洸が、かなり前から桜楽を知っている。と知り、玉置先輩は悔しそうな顔を一瞬だけしたがそのまま、姿を消してしまった。
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