意地悪な男と恋をはじめます。
「俺は、貴女のことが…桜楽さんのことが好きです。」

「矢野…。」

「俺は、仕事意外取り柄はないかも知れない。けどちゃんと守るって約束する。幸せにするって約束する。だから俺と付き合ってください。」

最後の言葉をいい終えたとき、やっと言えた。と少しだけ息をついた。目の前の桜楽さんは、びっくりしたような表情をしている。

「私なんかでいいの?」

「桜楽さんは、俺のことは嫌い?」

「嫌いではないわ。むしろ助けてくれた時に貴方に恋したわよ‼」

「俺は、桜楽さんでなきゃダメなんだ。」

「そんなの私だって矢野じゃなきゃダメよ。だから、付き合ってあげるわ。」
< 116 / 119 >

この作品をシェア

pagetop