意地悪な男と恋をはじめます。
桜楽さんの付き合ってあげるわ。発言に桜楽さんらしさを感じ、少し笑ってしまった。

「あのさ矢野、この体制少し痛い。」

今思えば、かなりきつく抱き締めていた。その事に気付き、すぐ離した。

「桜楽さん、帰る?」

「…遅いし、泊まる。矢野がよかったらだけどね。」

そんなの返事は決まっている。

「いいよ。お風呂も自由に使ってくれていいし、服は…今着てるのは、明日休みだからすぐ洗うよ。」

「ありがとう。」

このあとのことを決めとりあえず俺は、自室に戻った。以前貸した服が確かあったはずだと思ったからだ。その予想は的中し、ベッド近くに置いてあった。
< 117 / 119 >

この作品をシェア

pagetop