意地悪な男と恋をはじめます。
俺が桜楽さんの手をみると、その手は少しではあるが、赤くなっている。その時やり過ぎたかと、少しだけ思った。だがしかし、結局は次は何をしようか考えてしまう。

そう俺は、自分がいじってる時の桜楽の表情をみるのが好きなのだ。

「踏んで悪かった。時間ないし、俺が運んでく。俺が言うのもおかしいけど、後で冷やした方がいい。」

「ありがとう、わかった。」

その後の二人には、何一つ会話はなかった。



これ以上会話をすると、俺が辛くなるだけだ。
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