意地悪な男と恋をはじめます。
桜楽と違い洸は、何かを考えて歩いてる訳ではなかったので、歩くスピードは早かった。桜楽より遅く会社を出たのだが目の前には、先に退社した桜楽の姿が、あった。

「桜楽さん?」

目の前を歩いている桜楽は、洸の声に気づくことはない。ただひたすら、ゆっくりと歩き続けている。

このままだと、追いつく。それくらいスピードに差があった。思いきってここから大声をだして、恥ずかしい思いをさせようか。それはそれで、面白い反応が見れる。
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