意地悪な男と恋をはじめます。
ああ、この人が努力を認めるなんて、なんかの前触れだわ。でも、小学生のころの写真は、かなりのヒントなのかも知れない。写真探すのに、部屋のどこに入れたか思い出さなくちゃ始まらない。

「矢野が、人の努力を認めるなんて、明日は天気悪くなるわね。」

「そんなことはない。褒めるときもあるさ。」

絶対嘘。

褒めるのなんて見たこともない。

「俺も聞きたいことがある。」

「珍しいわね。何かしら」

「いつも喧嘩ばかりする俺からの誘いだ、その食事を一緒にすることに対し、なぜ承諾したのか気になって。」
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