意地悪な男と恋をはじめます。
確かに、冒頭でも言ったように一緒に食事をしたことなんてない。なのに、突然の誘いに承諾をし、今は向かい合って食事をしている。それに疑問を持ったのだろう。

「目が真剣だったから。と言っておくわ。矢野の言葉を貰えば、気分ってところね。」

「あはは、桜楽さんは、俺に負けるのも時間の問題だな。あはは、そうでなくっちゃ。」

「私は、負けないわ。絶対逃げ切ってみせるんだから。って、何してるの?」

「俺は、やっと再会できて、また目の前から消えられるのはごめんだ。だから逃げられないようにする。いいから、口を開けろよ。てか空気読め。」
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