意地悪な男と恋をはじめます。
何が俺らと出かけようよ!なのよ。
知らないから、行くわけないじゃない。

「知らない人の貴方達には、当然ついて行かないわよ。」

そう断った途端、一人の男性が桜楽の手に掴みかかった。

「ちょっと!離してよ!」

「お姉さんさ、俺らがせっかく優しく誘ってるのに、その態度なに?ふざけてるの?馬鹿にしてる?あ?」

「・・・痛いから、離してよ!」

掴まれた腕が、ジンジンと痛みだす。

桜楽は時折苦しそうな、表情をする。

「馬鹿になんて・・・してないんだから。」

「そんな泣きそうな顔をして離してもらえると思ったら、大間違いだよ。」

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