意地悪な男と恋をはじめます。
桜楽は、必死に言葉を出した。かいだ匂いが何かは、わからない。ただ、だんだんと眠くなってきていた。

「わかりました。桜楽さんは、俺の手をずっとこのまま握ってください。嫌かも知れないけど、ここからだと俺の家が近いんで来てください。」

そのまま桜楽は、洸の肩へ抱き寄せられながら歩いた。その瞬間また、トクンと少しだけ胸が高鳴った気がした。
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