意地悪な男と恋をはじめます。
出社後、自己紹介することになったのだが、こういうの苦手な桜楽は、困っているのに対し、隣の男は平気そうな顔をしている。

「お前・・・いや、違うか。」
桜楽をみるなり、呟いた。なんなのだろうか。気にしてる桜楽を余所にその男は、自己紹介を始めた。

「矢野 洸です。」

矢野 洸(やの こう)、名前しか言わないの?そんな感じだ。

次は桜楽だ。軽く深呼吸をする。

「間宮 桜楽です。精一杯頑張ります。」

そうこれが二年前にあった、桜楽と洸の出会いの瞬間。
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