意地悪な男と恋をはじめます。
気にするなと、目で訴えられても気にしない。そんなことは、不可能に等しい。

「あの・・・。服これ着てくれる?」

「わかったわ、ありがとう。」

お礼を言ったのを確認した洸は、キッチンへと足を運んだ。

(朝ご飯何にするかな・・・。)

考えるのも無理はない。洸は、一人暮らししている。ある程度料理はできるが、冷蔵庫にある食材が少ない。普段は悩みはしないが、今日は桜楽もおり悩んでしまう。

「どうすっかな・・・。」

「あの・・・。」

洸が朝食に悩んでいると、洸のTシャツを身につけた桜楽が、キッチンへとやってきた。
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