意地悪な男と恋をはじめます。
「おはよう、桜楽さん。」

「おはよう、えっと、その・・・昨日は、ありがとう。」

「大丈夫だよ。服大丈夫だった?」

「ええ、少し大きいくらいよ。ところで矢野は、何に悩んでるの?」

ドキリとした。ひとり言を聞かれているのかと、思ってしまった。だけど、表情をみる限り違うらしい。

ところで、いつもよりおっとりした口調だけど、体調は大丈夫なのだろうか。

「朝ご飯のことだね。」

「そう・・・。」

「あー、桜楽さんちょっとごめん。」
< 52 / 119 >

この作品をシェア

pagetop