意地悪な男と恋をはじめます。
洸がなんて言おうか悩んでる間
桜楽は、ずっと洸の表情を伺っていた。

「まぁ・・・食べれないこともないね。」


洸は、そう言う事にした。素直に美味しいと言いたかった。けど、何年も何年も、桜楽に意地悪してきて、それが抜けない。むしろ初めて戸惑った。

「何よそれ。美味しくないなら、食べなければいいわ。」

「食べるさ。だって、冗談なんだから。桜楽さん、見た目通り美味しいよ。」

これで満足?と、言うかのように
洸は、桜楽を見つめた。

「そう、美味しいならよかった。」
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