意地悪な男と恋をはじめます。
第弐話その男、要注意人物(桜楽side)
私は、朝起きる前に入社した時のことを夢にみていた。

「なぜあの夢をみたのよ。最悪な気分だわ・・・。」

なぜ私が、夢をみて気分を悪くしたのかと言うと、夢に出てきた同期の男に原因があった。夢では、名前しか名乗らなかった洸は、私が自己紹介した後にありえないことを言ってきたのが原因だ。

「矢野も、なかなかの詐欺師よね。あいつの見た目に騙される先輩方が、可哀想だわ。」
唯一の同期ではあるが、会えば嫌な雰囲気。休憩中は、口喧嘩。なにかと相性が合わないのは、もう周知の事実だろうと思っている。
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