意地悪な男と恋をはじめます。
徐々に意識を取り戻し、目を覚ませば車の中にいた。隣に、先程の男がいた。運転席と助手席にもいる。大体、三人くらいだろう。

「ねぇ、私を連れてどうするつもり。」

「げっ!目を覚まされた!」

「お嬢さん、ひと眠りしてくんないかな。」
そう言われ、私はすぐに別の男性により、口と鼻を塞がれ鼻に伝わる匂いにより、再び意識を手放してしまった。

「ねぇ、リーダーなぜこんなことを?」

「誰でも良かった。けど間宮桜楽は、二回ほどこのワンボックスカーを目撃している。後は、有名だからだ。有名で誰もが知ってるものも不便だな。」

「どういうことですか?」

「後ろみろ。誘拐は成功だ。だが、派手にやり過ぎて追いかけられてる。」
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