意地悪な男と恋をはじめます。
「お嬢さん、怖いけど許してな。」

この人には、子供でもいるのだろうか。随分優しく接している。

だけどそのまま、部屋から離れていってしまった。

私が目を覚ましたのは、1日経ってから。相当薬でも持続していたのかも知れない。ただ、目を覚ましても手と足が縛られて身動きとれない。

「流石に取れないわね。」

「取れないようにしてるからな」

「貴方誰なの?」

「名乗るもんでもないな。」

いやいや、名乗りなさいよ!とツッコミ入れそうになるのを我慢した。

「俺らの計画は、失敗に、終わった。もうじき警察来るから離してやる。」

「ありがとう・・・ございます。」
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