意地悪な男と恋をはじめます。
だけど俺には、なかなか叶うことが出来なかった。この頃俺はよく熱をだし、親はもちろんだが姉や兄にも、かなり心配をかけていた。

「洸くん大丈夫?」

「うん!」

この翌年に今度は知愛姉さんが、空手を習い始めた。本当は、俺だってやりたい。そんな気持ちしかなかった。でも、体調をよく崩すくらい、体が弱かった。だんだん俺は、姉や兄との時間が無くなっていた。

それはもう、かなり寂しかった。それでも俺が体調崩せば、練習休んでまでして家に居てくれた。

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