意地悪な男と恋をはじめます。
「間宮さん、出社そうそう悪いんだけど、この紙に書いてある資料持ってきてくれない。」

会社についてすぐ私は、上司の鈴木さんに資料を持ってくるようお願いされた。紙に書かれた内容をみるとなんていうか、とてつもなく多い量だ。これを一人で探すには、時間が掛かる。でも、誰かに頼むなんてごめんだ。

「少し時間掛かるかもしれませんが、資料持ってまいります。」

「ああ、頼む。本当は矢野に頼む予定だったんだけど、あいつどっか行ったんだよ。」

「いえ、私は気にしませんので。」

そう、私は一人でやりたいの。
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