意地悪な男と恋をはじめます。
はい?今なんて言った。予定って聞こえた気がする。気の所為だと思っておくか、でも相手は先輩だ。

「橘先輩、私のこの後の予定聞いてどうするんですか。」

「予定なかったら一緒に帰ろうと思って。」

「一緒に帰るくらいなら別にいいですよ。」

桜楽は、何故か少し罪悪感を覚えながら橘先輩と一緒に帰ることにした。なぜ罪悪感があるのかはわからないまま。

「そろそろ戻って来るかしら・・・。」
早く一緒に仕事したいと思いながら、小声で呟いた。

橘先輩は気づいていない。
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