意地悪な男と恋をはじめます。
一方の洸は、桜楽の隣にいる先輩を見てイライラしていた。
送ってくのなら、送ってけばいい。

「桜楽さん・・・。お似合いですよ。」

本当は、そんなことは思ってなどいない。むしろ、離れてほしい。奪い去りたい。

ただそれだけ

本当だったら、洸と桜楽はペアで一緒に帰っているはずだった。だけど今、お互い隣に別の人がいる。

「やっぱり矢野もそう思う?」

「悪いんですけど、黒瀬先輩俺先帰ります。」

「ちょっと!矢野!」

俺は、桜楽さんのショックを受ける顔がみたいんじゃない。喜ぶところがみたいんだ。
< 91 / 119 >

この作品をシェア

pagetop