意地悪な男と恋をはじめます。
デスクには当然矢野の姿がある。

この弁当どうやって渡すべきなのか、悩んでしまう。いるのは当然なのだが、私は玉置先輩と話してたから、周りをみずにきた。デスクにいるという考えが頭から抜けていた。だから置いて書置き残すくらいの覚悟はあるものの、直接渡す勇気なんてある訳が無い。

「矢野・・・。」

私は意を決して矢野に呼びかけた。

「桜楽さん、どうしたの?わからないことあった?」

矢野はアホなのか!なんで私が弁当箱持って来ているのに、仕事でわからないことがあったからきた。なんて解釈になるのよ。もちろん用事があってきたけど。
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