コントラスト~「て・そ・ら」横内航編~
そりゃあ対象が違いすぎるけど、あれはなんとも羨ましく、ジェラシーまで感じてしまうほどだったのだ。
だけど、もしかしたら俺だって、彼女にあんな顔をさせることが出来るのかも────────
もしかしたら、もしかしたら───────
彼女が赤くなった頬を両手で押さえたままで、くるりと向き直った。
そして弾んだ声で話しだす。
「それでね、今日は橋のところで夕日を見てたんだけど─────」
・・・・・・・・畜生、夕日のバカ野郎。
・「夕日のバカ野郎~横内航~」