生徒会のスガオ
「……ううん?」

「なんだ」

「じゃあ何で私たち見回りするの」

「さあ」

「さあって!」

「まあ、簡単に言えばテストだ。生徒会には色々と押し付けられたりするからな。生半可な気持ちでやられても困るんだ」

「体力も必要だから?」

「まあ、そうだな。先ほども言ったが不良とかに逆恨みされたりするからな」

「されない方法はないの?」

「ないな」


きっぱりと答えて、やはりコーヒーを飲んだ。生徒会の仕事って何だっけ?と考えたが、あまり想像がつかない。誰かのリーダーになるようなタイプじゃなかったし、私には無理だと思っていたから。

やってるのは、昔の私を隠すため。あの頃にはなりたくないから。


「生徒会って部活に詳しいんでしょ、なら何でアザミを把握してないの?」

「あれは独自の法律があるからな。オレらは管轄外ってことだ。あ、そういや部活の把握も役職だったな。全部、木之本に任せてるからなぁ」

「あんた何のためにいるの」

「飾りだな」

「……認めるの」


私はきっぱりと答えた関会長に呆れを通り越して尊敬していた。自ら飾りだと言う辺り、悪い人ではないんだろう。
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