生徒会のスガオ

「上級生に関してはオレがブッ飛ばしとく。不法侵入に関しては、警察と連携を取るとして……」

「……開けっ放しってのも、問題」

「そこなんだよな三宅。門限とか作って、寮と自宅で別々で……門が開いてるのがな」


三宅さんのことに同調する関会長は悩んでいるが、私は少し疑問を感じた。


「門番が一応いるんじゃないの?」

「いるけど、サボり魔だからな」

「……あ゛?」

「坂倉、顔が怖いぞ」

「……もし、その門番がしっかりしたら問題ないわけ?」

「ああ、そりゃあな。でも、そう簡単にはいかないだろ」

「一応、話してみる。それで済むなら楽かな」

「……俺も行く」


月居くんも来てくれるようだ。サボり癖のある門番に話を付けに行くことにした。
上級生たちのことは関会長に任せるということは、何かしてくれるだろうと期待が込み上げてくる。
< 26 / 30 >

この作品をシェア

pagetop