生徒会のスガオ
「上級生に関してはオレがブッ飛ばしとく。不法侵入に関しては、警察と連携を取るとして……」
「……開けっ放しってのも、問題」
「そこなんだよな三宅。門限とか作って、寮と自宅で別々で……門が開いてるのがな」
三宅さんのことに同調する関会長は悩んでいるが、私は少し疑問を感じた。
「門番が一応いるんじゃないの?」
「いるけど、サボり魔だからな」
「……あ゛?」
「坂倉、顔が怖いぞ」
「……もし、その門番がしっかりしたら問題ないわけ?」
「ああ、そりゃあな。でも、そう簡単にはいかないだろ」
「一応、話してみる。それで済むなら楽かな」
「……俺も行く」
月居くんも来てくれるようだ。サボり癖のある門番に話を付けに行くことにした。
上級生たちのことは関会長に任せるということは、何かしてくれるだろうと期待が込み上げてくる。