生徒会のスガオ
ということで私たちは生徒会になった。正直、生徒会とかという大きな役職についたのは初めてだから分からなかった。


「こんな重たいの、ひとりでここまでって凄いね」

「……桐生が、重たくて運べな~いって言ったから」

「うわ、似てる。物真似、上手だね。あの人、なんの雑誌を渡したんだか。プリントっぽいけど……プリントだね。何かの行事?この学校って変な行事があるよねぇ」


月居くんの意外な才能に驚きつつ、あの教師は生徒をパシリに使ってるのかと呆れてしまった。
そういえば、関会長がパシリという単語を使っていたのを思い出した。


「パシリが生徒会を辞めた原因だとも聞いたね」

「……あー、そうだな」

「月居くんって、どうして生徒会に入ったの?」

「……さあ?」

「えっ、入るつもりなかったとか?流れで飲み込まれたのか?だったら、なんかごめん」

「……別に」

「なんか、先が思いやられるよ……」


変な不安が襲ってきたけれど、それの倍以上に生徒会の役員や隣にいる月居くんの謎を解明したいと思うところもあった。

謎は解明してこその謎だよね!!
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