それでも 求めてる
部活が始まり、練習に入るところ。
あれ…?
神木先輩も来たけどその隣には
龍もいた。
来るなら言ってくれれば良かったのに。
そう思いながら龍のところに行く。
「龍!来るなら言ってくれれば良いのに!」
『夢乃!ごめんごめん、急に雅人先輩に誘われたからさー』
ふと隣に視線を移すと
『夢ちゃん、こんにちは』
とニコニコ笑う神木先輩。
「こんにちは」
あたしもつられて笑う。
『あはは。夢ちゃんはいっつも笑顔だねー』
「そーですか?(笑)」
たしかに、よく言われる。
いっつも笑ってる、とか
悩みなさそう、とか。
実際そんなことない。
ただ、笑ってた方が周りも笑顔になるでしょ?
だから笑うだけ。それだけ。