それでも 求めてる
『夢乃~!おはよ!』
「美香!おはよー」
綾瀬 美香 -あやせ みか-
同じ部活で同じクラス。
1年生のとき、
席が近くなって
同じ部活に入り、それからずっと一緒にいる。
何でも話せる、大切な友達。
「昨日の映画ねー、、」
などと、いつものように楽しく話してた。
『あ!そーえば!
今日の部活ね、3個上の先輩とか来るんだって~』
「3個上~?じゃあ知らない先輩ばっかりだねー(笑)」
『そーそー!でもさ!3個上とかかっこよくない~?♡』
「あはは。まぁねー?(笑)」
『もうー!夢乃は龍先輩とラブラブかぁー。』
そんな他愛もない会話してた。
授業も終わり、部活。
美香の言ってた通り、
知らない先輩がたくさん来てた。
『ね!ね!かっこいい先輩いっぱいいるねー♡』
「あぁ、うん…」
なんだろう、たくさんいる先輩たち、
中でも髪も茶色く いかにもモテそうでチャラそうな先輩。
なんか あたしのこと見てる?
…自意識過剰かな?(笑)
そう思いながら部活はいつの間にか終わってた。