それでも 求めてる
美香と別れ、部活の帰り道。
暗い道をひとりで歩いてた。
そしたら一台の車があたしの横で止まる。
…ん?
なになになに?
そんなことを、思ってると
『夢ちゃん…だよね?』
「あっ…、はいっ…」
窓をあけて話し掛けてきたのは
さっきずっとあたしを見てた先輩。
『暗いしさ、乗ってく?』
「い、いえっ!悪いですし…」
『あはは。夢ちゃんかわいいねー?
そんな警戒しなくても大丈夫だよ?
俺、龍の先輩。夢ちゃん、龍の彼女でしょー?(笑)』
あぁ、そーいうことか…
そう思いながらひとりで納得してた。
『で、乗んない?(笑)』
「あっ、じゃあ…お願いします。」