それでも 求めてる

それから
ご飯食べたりして

あっという間に時間が過ぎてた。


なんでたろ、

楽しい時間ってあっという間。

すぐに終わっちゃうよ。


『…今日はさすがに家に帰らなきゃね?』

「…はい」

そう言ってるうちに

すぐに家に着いちゃう。


「…ありがとうござました。」

そう言って、車から出ようとしたら

手を引っ張られ、

激しいキスをされる。

「…んっ」

唇が離れ、

『夢ちゃん、いつでも俺を頼っていいんだよ?』

「…先輩はずるいですね」

『…んー?』

クスっと笑って誤魔化す先輩。


そんな先輩も好きになりそうでこわい。

だからあたしは

精一杯の笑顔で

「ありがとうござます。さよなら」

と言って家に入った。
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