それでも 求めてる
第5章 龍の気持ち
俺には彼女がいる。
1つ下の可愛い彼女。
小さくて、守ってあげなきゃって
そう思うんだ。
そんな彼女は、触れたら壊れてしまいそうで
だからまだキスだけ。
ふと、部活中
夢乃を見てるといつもしてるリストバンドを外してた。
そのとき、見てしまった傷――。
リストカット…?
それを見てから余計
俺は夢乃を大事にしなきゃって
思ったんだ。