それでも 求めてる
先輩
そう言って車に乗って
ずっと窓から外を見てると
『龍とどうー?うまくやってる?』
「あっ、はい!」
『そかそか(笑)それならよかった。
あっ、夢ちゃん よかったらLINE教えてー?』
「…えっーーと…?」
『いやー、龍のこととか
いろいろ話せるしね?』
「あっ、はい…」
なんか変わった先輩だなー。
と思いながらLINEを交換。
神木 雅人 -かみき まさと-
ケータイ画面に映った名前を見る。
「神木先輩…ですね。」
『あぁ、そーえば名前言ってなかったね。』
そー言ってるうちに家の近くに着く。
「あっ!ここで、大丈夫です。ありがとうございました。」
『あぁ、うん。またね?夢ちゃん。』
そう怪しげに笑う先輩。
それがあたし達の出会い――。