それでも 求めてる
第10章 壊れる家族
朝、とても嫌な気分で目が覚める。
神木先輩が、
顔も知らない彼女とキスしてるの。
終にしようって思いながら
こんな夢…。
はぁ、なんてため息をついていると
ガチャ
『あら?夢乃、あんたいたの?』
「…ママ。おかえり」
久しぶりに顔を合わせた気がする。
親子なのにね。
今日は土曜日だから
学校は休み。
『あ、そーえばあんたに言ってなかったわよね?ママね、再婚するの』
「…は?」
『今度あんたにも紹介するわ』
「…っ!ちょっと待ってよ!なんでいつも、そんなに勝手なわけ?」
『…あんたね、あたしがいっつもあんたのせいで苦労してるの!なんでママの邪魔ばっかりするの!?』