それでも 求めてる
あたしは家を飛び出した。
きらいきらいきらい…。
全部嫌い。
家族じゃない。親じゃない。
もう何もかも、いらない。
あたしは美香に電話した。
プルルル…
『あ、夢乃?どーしたのー?』
いつもと変わらない明るい声。
「いや…あのさ、今ひま?」
『あーー、ごめんっ!今日はね家族と出掛けてるんだ…ごめんねっ!』
「…っ!そっか!ごめんごめん。じゃあまたねー」
そう言って電話を切る。
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