それでも 求めてる
教室に入ると
いつもと変わらない明るい美香の声。
『おはよー!』
「おはよ」
そう言いながら笑うあたし。
美香を見てたら自然と笑顔になれるよ。
そんなことを思ってたら
ふとケータイが鳴る。
LINEが来てた。
神木 雅人
…あぁ。昨日の先輩か。
[夢ちゃん、ごめんねいきなり!
今日って部活いつも通り?]
今日も部活に来るのか
そう思いながら
[全然大丈夫ですよー!
そーですよ(*^^*)]
と、返事をした。
[おっけい!ありがとー!]
…この時はまだ何も思わなかった。
神木先輩のこと。
ただ、かっこいいけど怖そうで遊んでそう。
そんな印象。