遠距離恋愛
決意
ジリリリ…ジリリリ…
朝6:00丁度。
あたしの枕元にある、
アラームが鳴った。
明日は東くんの誕生日…。
カラダが熱くなる。
どうしよう。
最近、彼の事ばっか
考えてるやん…。
でも、そんな自分を
嫌に感じる事はなかった。
朝、電車に
揺られながら、
あたしはやっぱり
彼の事を考えてた。
ホームに降り立ったとき、
もうすっかり
見慣れた、
金髪の頭が見えた。
駆け寄ってみると、
やっぱり東くんで、
「 おはよう、東くん。」
って、後ろから言うと、
彼はすこし
ビックリしたみたいで、
綺麗な瞳が
ちょっぴり大きく
見開かれた。
「 お、おはよう。」
目をあたしから
逸らすことなく、
言う彼に、
あたしはやっぱり
緊張してしまって。
その表情を
隠すように、
そっと視線を空へ向け、
「 今日も、すっごい暑いねー。」
なんて、適当に言ったら、
「 だなー。俺は冬が好き。」
って、返してくる。
「 あたしもー!」
思わずそう言うと、
彼は笑って
一緒だな。って
言うから、
やっぱりあたしは
変に緊張してしまう。
今、こうして
東くんの隣で
笑ってられることが、
すっごい幸せで、
この時間が
ずっと続いたらいいのに。
って、思った。