それは、ナイショの恋*【短編集】
「佑は、好きな人いないの?私にばっかり付いてると、好きな子に勘違いされちゃうよ?」




佑は、私のことをちゃんと名前で呼んでくれるから、そこは嬉しく思う。




私が、佑に本を整理しながらそんなことを言うと、佑は、ため息を着いて私を見ている。




「……………好きに決まってるじゃないですか。好きじゃなかたら、毎日毎日、奈緒さんの顔見に来ないですよ。」





佑には、何回か「好き」だと言われていた。 けど、私は、まだ恋とかピント来なくて………佑には、悪いけど、本当に良く分からないんだ。





「佑………私、すごい恋とかに鈍感で、まだよく分からないんだ。」





「うん、何回も聞いてるから奈緒さんの気持ちは分ってるよ。」




佑は、苦笑いを私に見せて表情が見えないくらいに下の方を向く。





「だから、今日で終わりにします。奈緒さん、俺、引っ越すんだ。」



言い終えると同時に佑は、私に笑顔なのに泣きそうになっていた。
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