それは、ナイショの恋*【短編集】
探しても、探しても、佑はいない。 佑・・・どこにいるの?




宛も分からずようやくたどり着いた場所は、学校だった。


もう、下校している生徒もいないのかな?






佑に会いたい!!








「佑ーーー!! 好きだーーー!!!」







どこにいる? もしかして、もうこの街にはいないの?



不安がよぎって泣きそうになった。 あぁ、私って初恋は叶わないんだ。 







「ちょっと、大声で何言ってんの?」






・・・・・・え? 佑がいる。 なんでどおして? もう、転校しちゃったと思ったよ!!





「佑が好き。」




佑は、まっすぐ私の元へ近づいてくる。 どおして?今日、いなくなるんだよね?





「転校なんて、嘘だよ〜ん!! 」



佑は、ヘヘ♪驚いた? なんて言って、わははと笑っている。





「嘘・・・・」




「中々、気づかない奈緒センパイに意地悪しちゃった! ごめんね。」




気づいた気持ちは・・・・・・




「許さないもん!! 」





気づいた、この気持ちは・・・・とっても大きな気持ち。





「許してくれるまで、何してほしい?」なんて、なんか余裕な感じで佑は私の手を握った。





「奈緒センパイとこれからも恋していたいから。」




「一生、私といてくれなきゃ許さないもんね!」




「はは、お安いご用事ですとも。」












      苺ちゃんのナイショ。3* 終 )






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