それは、ナイショの恋*【短編集】
考えたらきりがないほどに、海のことを考えてしまう。それぐらい、俺にとってかけがえのない存在。
ってか桜井に告られたって本当かよっ!!
聞いてねぇぞ!
噂をすれば、何とやら・・・・俺の視線の先には海と、桜井が突っ立っていた。 何やっているんだ?
「海ちゃん、俺と付き合ってください!!!!」
それはそれは、桜井が海に告白中だった。 イライラ募る。 俺ってこんなにも海が好きなんだな・・・・
「・・・・えっ、カイ!?」
俺は、海と桜井に近づいて、海を後から力強く抱きしめた。 海の驚く声になんか気求めずに、まっすぐに桜井を見つめたとゆうか、睨んだ。
「おまえは、海のどこか好きなんだよ? あ、可愛いところ? あ? それだけじゃ好きとは言えねぇな。 ただ可愛いって思うだけじゃ好きとは言えねぇよ。 俺は、海の欠点も愛してる。俺は、海がいるから、俺なんだ。 あ?意味、わからん? はん? そうだろうな。」
俺、以上に海を好きだと思うヤツはいない。