知り合い以上友達未満



ドンッ



そんな音が横からしたと思ったら、わたしの隣に彼がいた。



「いつも電車、同じだよね」




「あ…。え?」




「一回、しゃべってみたかったんだ」




彼は真っ白なイヤホンを耳から外した。




「ねえ」




「友達になろうよ」




彼はそう言うと、耳を真っ赤にさせた。




今日は、いつもと少し違う。
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