私の彼氏は専属SP!?
総理が切なそうに私を見た。

総理「大きく………なったな。舞姫……。」



舞姫「お父さん…………。」

思わずそう呼んだ。だけど、もう私には目の前の総理が自分の父親にしか見えなかった。

総理「私を父親と認めてくれるのか……?」

少し潤んだ目でお父さんが私を見る。
私はお父さんに近づきぎゅっと抱きしめる。

舞姫「うん。」

すると、お父さんもぎゅっと抱きしめ返してくれた。



皆月「感動してる中申し訳ありませんが、総理。お時間です。」

皆月さんの低い声が部屋に響いた。

総理「………もうそんな時間か…………。」
舞姫「お父さん?」

体を離しお父さんの顔を見る。


総理「舞姫……話さなければいけないことがあったけど、私は仕事に行かなければならないみたいだ……。でも、もしここに住んでくれるなら……一緒にご飯を食べよう。」

そう言ってお父さんは私の頭を撫でて秘書らしき人を連れて、部屋を出て行った。
再び部屋に、沈黙がおとずれた。

だが、沈黙も束の間。
皆月「別の部屋に移るぞ。」
舞姫「え?」
成宮「さっき総理が話さなければいけないことがあるって言ってたでしょ?それを話すのと、ちょっとここで決めにくいこともあるからね。」

皆月さんを先頭に成宮さんと並んで歩いた。
そして、1つの部屋のドアの前に来ると皆月さんがためらいもなくバンッと開けた。
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