春夏秋冬キミがいた
「美咲さん!大丈夫ですか!??」

楓くんが心配そうな顔をして私に駆け寄ろうとすると、海斗がわざとらしく楓くんの前に立つ。

「おい楓。お前、何で美咲が倒れたか知ってる?」

普段より低い海斗の声が保健室に響く。
海斗は、無表情で楓くんをジーっと見ている。

「……風邪が、悪化したからって、保健の先生に聞きました。」

楓くんはチラチラと私を見ながら海斗の質問に答える。

「じゃー、何で悪化したか知ってる?」

「………。」
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