春夏秋冬キミがいた
楓くんは、何も言わずにニコッと微笑んで。

私達はまた、手を繋ぎながら歩き出した。

慣れない浴衣で、慣れない下駄を履いた私は、どうしても歩くのが遅くなってしまう。

だけど楓くんは、ゆっくりと、私の歩幅に合わせて歩いてくれる。

こーゆー、楓くんの優しいところ、好きなんだよね。
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