春夏秋冬キミがいた
「美咲さん?どうしたんですか?」

私がずっと手に持ったケータイを眺めていると、楓くんが心配そうに顔を除きこんできた。

「楓くん、ごめん!ちょっと、友達から着信入ってて。かけ直してくるからちょっと待ってて!」

“いいよ”と言うかのように、楓くんは何も言わずにニコニコ笑ったまま頷いた。
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