春夏秋冬キミがいた
そう質問すると、海斗は視線を落とした。

「……何でって、そりゃ…」

きゅっと、私の手首を掴む海斗の手の力が少し強くなる。

「そんなの、俺が美咲のこと…」

海斗の話の途中で、オレンジ色に輝く大きな大きな花火が上がった。
音も大きくて、海斗の声が途中から聞こえなかった。
< 78 / 152 >

この作品をシェア

pagetop