春夏秋冬キミがいた
楽譜の読み方なんて知らないけど、今海斗の机に広げられている楽譜には、細かい音符がたくさん書いてあって。

いかにも、難しそうな曲。
きっと、難しいんだろうな。

こーゆー、海斗が集中してる時って、声かけたりつついたりしてもいつもガン無視されるんだよね。

だから海斗は、さっきの私の大きなくしゃみなんて、全然気づいてないんだろうなぁ。

私は、黙って静かに、自分の席を後ろに下げた。
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