7時45分発、県庁行き
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玄関を出て息を吐くと、真っ白な息が出る。
気温は新聞の天気予報によれば5度で、この辺りは雪国の為、今日もちらちら雪が降っている。
数センチほど積もった雪。
まだ誰も踏んでない雪に足跡をつくりながら私は歩く。
絶対に7時45分発に乗れるように、私は冬でも40分にはバス停にいられるように行動し、バス停につくとまずミラーで確認を怠らない。
洗面所でさんざんチェックしたけれど、分からないから。
どこか変な所があるかもしれないし。
大丈夫かな…?
髪も乱れてないし、リップも。
これでバスに乗れる!と心を弾ませ、バスを待つ。
針が動く毎に、私の胸はドクンドクンと大きくなっていく。
もうすぐで会える。
私の鼓動を速くさせるあの人に会える。