7時45分発、県庁行き
私も次の次のバス停で降り高校を目指す。
あなたはもう高校に着いたのかな?
そう思いながら歩いていると、肩を叩かれた。
足をとめて振り向くとそこには友達のつかさちゃんが立っていて、
「 おはよう 」
「 おはよう 」
私達は挨拶をする。
「 今日も寒いね。はやく春になったらいいのに 」
「 つかさちゃんは春が好きだよね 」
「 もちろん。はやく登山したいー。今度新しいの買いに行くんだよ 」
口にはせずに手で話し合う。
「 行こうか 」
「 うん 」
つかさちゃんと並んで高校に向かう。
聴覚障害者。
人は私やつかさちゃんの事をそう呼ぶ。