生徒会長は世界一大嫌いな二重人格イケメン男
「あの…」

「ん?どうかした?」

「ありがとうございました…。」

「別にいいけど、それより自己紹介
した方がいいんじゃないかな?」

「いや、だから生徒会はお断りだ
って…」

「せっかく僕が助けてあげたのに?」

「っつ…。」

「僕が助けなかったら、今頃どう
なっていたんだろうね…。」

「っ…わかり、ました…。」

「よかった。それじゃあ、宜しくね、
“副生徒会長”さん?(ニコッ)」

「?!…はい…。」


俺に媚びを売るそこら辺の女よりは

まだこいつの方がまともだし、一応

マシだな…。

横で嫌そうな顔をしながら全校生徒に

自己紹介をしているこいつの横顔を

見ながら、俺はそう思った。


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