雲の隙間の青空
…ひとりぼっち。
どうすればいいのかなんて、わかんない。
私は今をただ耐えるしかない。
「えー、教科書152ページのー…」
先生の言葉をよそにまた窓に目を向ける。
シャランッ
ピクッとわずかにからだが反応する。
今のは近くに霊がいるっていう知らせの音。
もちろんまわりの人には聞こえない。
私の頭にだけ響く音。
あちこちに霊はいる。
だから、今すぐ返霊光した方がいいっていう霊にだけ反応する。
全部に反応してたら大変だからね。